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2024/12/24
【平屋 or 2階建て】徹底比較!家を建てるにはどちらが安い?費用相場やコストを抑える方法を解説
最近、平屋の家づくりが話題になっていますが、標準的な2階建ての家とどちらがいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。平屋と2階建てには、それぞれメリット・デメリットがあり、どのような家づくりをするかによって建築にかかる費用も大きく変わってきます。
そこでこの記事では、平屋と2階建ての建築費用相場を比較するとともに、それぞれのメリット・デメリット、平屋の建築費用を抑える方法などを徹底解説します。ライフスタイル、予算などに合った選択をするための情報を提供しますので、ぜひ参考にしてください。
【平屋 or 2階建て】建築費用相場を比較!
平屋と2階建ての建築費用には、それぞれどのくらいの費用がかかるのでしょうか?ここでは、平屋と2階建ての建築費用相場を比較していきます。
(1) 平屋の建築費用相場
一般的な木造住宅を平屋で建てる場合、建築費の坪単価は60~80万円程度が目安です。標準的な30坪程度の平屋であれば、坪単価に面積をかけ合わせた1,800~2,400万円程度が建築費の目安となります。ただし、最近は物価高騰や人件費の高騰により建築費が上昇傾向のため、この金額よりも上ぶれる可能性を考慮しておく必要があります。
(2) 2階建ての建築費用相場
戸建て住宅全体の平均的な坪単価は60万円程度となっています。これは、鉄骨造や鉄筋コンクリート造など坪単価の高い構造も含んだ数字のため、木造住宅であれば60万円弱が平均的といえます。先ほどと同じ30坪程度の木造戸建てであれば、1,500~1,800万円程度が費用の目安です。この数字は平屋も含む費用のため、一概にはいえませんが、全体に占める割合の大きい2階建てに限ったとしても近い値になるでしょう。
(3) 坪単価は平屋、総コストは2階建てが高くなりやすい
上記のように、建築費の坪単価だけで見ると、平屋のほうが2階建てよりも1~2割程度高いことがわかります。建築費は「坪単価×建物の床面積」で計算できるので、同じ床面積であれば平屋のほうがコストは高くなるということです。しかし、平屋は2階建てに比べて効率的な間取りにしやすいのが特長です。例えば、2階建てで必要な階段、廊下、ベランダ、2階トイレなどの空間は、平屋では必要ありません。2階建てで平屋と同程度の居住スペースを確保しようとすると、平屋よりも大きめのスペースが必要になるのです。
よって、坪単価で考えれば平屋>2階建てでも、建物の床面積は2階建て>平屋となるため、トータルの建築費を比べると2階建てのほうが高くなりやすいといえます。
【平屋 or 2階建て】建築費用以外のコストはどっちが高い?
(1) 土地代は平屋のほうが高くなりやすい
平屋は、ワンフロアにすべての部屋を配置しなければなりません。対する2階建ては、2つのフロアに分けて配置することができるので、平屋と2階建てで同じ居住スペースを確保しようとすると、平屋ではより広い土地が必要になります。必要な面積が広くなる分、土地の価格は平屋のほうが高くなる傾向にあります。特に、地価の高い都市部では、十分な広さの土地を確保することが難しいため、2階建てや3階建てといった複数のフロアがある住宅が主流です。一方、地方や郊外で広い土地を確保しやすい場合には、余裕のある土地に平屋を建てるという選択肢も出てきます。
(2) 固定資産税は平屋のほうが高くなりやすい
固定資産税の面でも、平屋のほうが負担は大きいとされます。固定資産税とは、土地や建物の所有者が毎年収めなければならない地方税のことです。住宅に関しては土地・建物それぞれに対して固定資産税がかかり、それぞれ「固定資産税評価額×税率」で納税額が決まります。建物の延床面積が同じ場合、平屋は2階建てよりも広い土地が必要となるため、土地にかかる固定資産税は高くなります。また、平屋はワンフロアにすべての間取りを配置するので、基礎や屋根の面積も2階建てより大きくなりがちです。このことから建物の価値も高くなり、床面積の割に建物の固定資産税も高くなる傾向にあります。
ただし、家屋の固定資産税評価額は建物の構造や設備などによっても変わるため、一概に平屋のほうが高いとはいい切れません。
(3) メンテナンスコストは2階建てのほうが高くなりやすい
建物の延床面積が同じ場合で比較すると、2階建てのほうが平屋よりもメンテナンスコストは高くなりやすいでしょう。住宅のメンテナンスコストで大きな割合を占めるのが、外壁塗装工事と屋根塗装工事にかかる費用です。標準的なサイディング外壁と外壁塗料を使用している家では、10〜15年に1回程度必要とされています。2階建ては平屋に比べて外壁の面積が大きいため、より多くの塗料が必要となり、外壁塗装工事の費用は大きくなります。
屋根塗装工事にかかる費用は平屋のほうが高くなりやすいですが、2階建ての場合は施工時に足場を組む必要があり、足場代が加算されるのが基本です。結果として、2階建てのほうが全体のメンテナンス費用は高くなります。
▼外壁塗装不要!将来のメンテナンス費用を大幅に削減できる外壁タイルについてはこちらの記事をご覧ください。
外壁タイルのメンテナンスの真実…将来のメンテナンス費や塗装は必要かなど解説
【平屋 or 2階建て】メリット・デメリットを比較
家づくりにおいて、平屋にするか2階建てにするかは大きな選択です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、家族のライフスタイルや将来設計を踏まえ、最適なほうを選びましょう。(1) 平屋のメリット・デメリット
まず、平屋のメリットとしては次のような点が挙げられます。
・ワンフロアで完結する動線
平屋は階段がないため、移動がスムーズで家事動線も短くなります。高齢者や小さな子どもも転倒してケガする恐れがなく、安全で快適に過ごせます。
・バリアフリー設計のしやすさ
階段がないため、バリアフリー設計がしやすいのも平屋のメリットです。室内を車椅子で移動したり、介護しながら移動したりするにも安心です。
・家族間のコミュニケーションの取りやすさ
全員が常に同じフロアで生活するため、家族が顔を合わせる機会が多いのも平屋の特徴です。そのため、日常的なコミュニケーションが自然と活発になります。
・設計の自由度の高さ
平屋は上階がないため、天井を高くしたり勾配天井を取り入れたりと開放的な空間を作りやすいのも魅力です。ロフトやスキップフロアなども取り入れやすいでしょう。
反対に、次のようなデメリットも存在するので注意が必要です。
・広い土地の確保が必要
先述のように平屋は広い土地を必要とするため、土地代が高くなりがちです。
・採光・通風の確保の難しさ
周囲の建物や家の形状によっては、採光や通風が確保しづらい場合があります。
・プライバシーや防犯性の確保の難しさ
平屋は外部からの視線が入りやすいうえ、外からの侵入経路も多くなりがち。そのため、プライバシーや防犯性を十分に配慮した設計が必要です。
・収納スペースの確保の難しさ
限られた床面積の中で収納スペースを確保するため、デッドスペースを活用する工夫が求められます。
(2) 2階建てのメリット・デメリット
次に、2階建てのメリットを紹介します。
・フロアごとの機能分けが可能
1階をリビングやキッチンなどの共有スペース、2階を寝室や子供部屋などのプライベートスペースとすることで、生活空間を明確に分けられます。来客時のプライバシーを守りやすいというのも利点です。
・縦空間が利用可能
土地面積が限られていても、縦空間を上手に利用することで開放感を演出できます。
・限られた土地面積でも十分な居住スペースを確保可能
土地面積が比較的狭い土地でも、2階建てにすることで必要な居住スペースを確保できます。都心部など地価の高い地域では、大きなメリットになります。
・採光や通風の確保のしやすさ
2階建ては高い位置に窓を設置できるため、日当たりや風通しを確保しやすいのもメリットです。
・二世帯住宅への対応のしやすさ
2階建てはフロアごとに独立した生活空間を確保できるため、二世帯住宅に適しています。プライバシーを保ちつつ、家族のつながりも維持しやすい住まいを実現可能です。
一方、次のようなデメリットには注意しましょう。
・階段による上下移動の必要性
お年寄りや小さな子どもにとって、上下階の移動は負担になるばかりか、転倒や転落のリスクに直結します。
・長くなりやすい家事動線
洗濯物を2階に干す場合など、毎回階段の上り下りが必要になるため、家事の負担が増えやすくなります。
・家族同士のコミュニケーションの取りにくさ
家族が別々のフロアで過ごす時間が長くなると、コミュニケーション不足になる可能性があります。リビング階段など、家族が自然と顔を合わせる工夫が必要です。
・間取りの自由度の低さ
2階建てでは、上下フロアの関係で間取りが制約を受けるケースがあります。例えば2階に水回りを設置する場合、配管の問題などで1階と場所を合わせるのが一般的です。
【平屋 or 2階建て】どっちが向いている?選び方のポイント
平屋と2階建ては、実際どのような人におすすめなのでしょうか。それぞれの住宅のメリット・デメリットを踏まえ、最適な住まい方を考えてみましょう。
(1) 平屋を選ぶのがおすすめなのはこんな人
平屋は、特に小さな子どもやお年寄りと同居している人におすすめです。階段がなくバリアフリー設計にしやすいため、転倒のリスクを減らして安全に暮らせます。この点は、老後の暮らしやすさを配慮した家づくりをしたい人にとっても大きなメリットとなるでしょう。また、平屋では家族全員が同じフロアで生活するので、子どもとのコミュニケーションを大切にしたい人にも適しています。コンパクトな家事動線で毎日の家事負担を軽減できるため、共働きや子育てに忙しい人にとっても暮らしやすい住まいです。
平屋は自由度の高い設計が可能なので、外に向かった庭や中庭を設けて、外とのつながりを感じながら暮らしたい人にもおすすめです。
(2) 2階建てを選ぶのがおすすめなのはこんな人
地価の高い都市部で利便性の高い暮らしをしたいなら、平屋よりも2階建てがおすすめです。2階建ては限られた土地でも居住空間を広く確保できるため、子ども部屋や個室を設けて、家族それぞれのプライバシーを守りやすいのもメリットです。特に、在宅ワークの機会が多い人は、生活スペースとワークスペースを明確に分けられるため、日中でも集中して仕事に取り組めます。また、将来二世帯住宅として利用することも比較的容易なので、今後親との同居を考えている人も2階建てがいいかもしれません。2階建ては収納スペースも確保しやすく、荷物の量が多い家族でも適しているといえるでしょう。
平屋の費用を抑えるための4つのポイント
総費用では平屋のほうが2階建てより安くなるケースが一般的なものの、坪単価は高くなりがちです。坪単価を低く抑え、コストパフォーマンスのいい平屋を作るために押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
(1) デッドスペースを作らない
平屋は坪単価が高い傾向にあるため、少しでも建築費用を抑えるには、土地面積や建物の床面積を節約する必要があります。そのため、なるべくデッドスペースを作らないことが大切。使えそうなスペースがあれば、積極的に収納やワークスペースとして活用するのがおすすめです。例として、リビングダイニングから直接各部屋へつながる間取りにすれば、廊下の面積を減らすことができます。ウォークスルークローゼットを採用して、収納スペースと廊下を兼ねるのもよいでしょう。
また、天井を高くしてロフトやスキップフロアを設けるなど、縦の空間を有効活用するのも一つの方法です。
(2) 外観や間取りをできるだけシンプルにする
家づくりでは、外観や間取りにこだわるほど建築費用がアップします。余計な装飾を省いてシンプルな見た目にすることで、コストを節約できるだけでなく、スタイリッシュで流行に左右されない外観の家になるでしょう。加えて、建物の形状も費用に大きく関わるポイントです。長方形や正方形などの整形にすると外壁面積を少なくできるため、建材費・人件費の削減が可能となり建築費用を抑えられます。屋根もシンプルな形状のほうが費用を抑えやすくなります。
装飾が少なく、外壁や屋根の面積が少ない家は、暮らし始めてからのメンテナンスコストを抑えやすいのもメリット。初期投資だけでなく、将来にかけてのトータルコストも抑えられるので経済的です。
(3) 設備や建材に優先順位をつける
ハイスペックな設備や建材ばかり使えば、コンパクトな平屋であっても建築費用は高くなります。とはいえ、重視したい部分も含めて、何もかもグレードを低く抑えてしまうと生活の質が下がってしまう恐れがあります。そのため、こだわる部分とそうでない部分の優先順位づけをすることが大切です。必要なところにコストをかけ、それ以外の部分はスタンダードなグレードのものを採用することで、費用を抑えつつも満足度の高い家づくりが可能になります。
(4) 断熱性能や省エネ性能を高める
初期費用は少し高くなるものの、断熱性能や省エネ性能を意識した家づくりをすることで、住み始めてからのランニングコストを抑えられます。しかも、室内の温度変化が少なく、年中快適な暮らしを実現できます。また、外壁材に耐久性の高いタイルを採用するのもおすすめです。外壁タイルの家は将来のメンテナンス頻度を大きく減らせるため、長期的なコスト削減につながります。初期費用を下げることばかり考えていると、将来かかる費用がかえってかさむ恐れがあるため要注意です。
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平屋と2階建ての坪単価を比較すると平屋のほうが高い傾向にあるものの、トータルの建築費で比べると逆に2階建てのほうが高くなりがちです。平屋と2階建ては異なるメリット・デメリットがあるため、ライフスタイルや将来設計に合わせて、適したほうを選ぶようにしましょう。
2階建てに比べて坪単価が高いとされる平屋ですが、間取りの工夫次第ではコストを抑えることも可能です。クレバリーホーム淡路店は、淡路島において、地域の特性なども踏まえた平屋の注文住宅も多く手がけてきました。
淡路島で平屋を建てるか2階建てを建てるかで迷っているなら、クレバリーホーム淡路店までお気軽にご相談ください。
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