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2023/1/31

外壁タイルのメンテナンスの真実…将来のメンテナンス費や塗装は必要かなど解説

高級感があり、耐久性の高い外壁材として人気の高いタイル。しかし建てた後にどんなメンテナンスが必要になるのか、また費用はどれくらいかかるか気になる方もいるでしょう。

今回は実際の外壁タイルのメンテナンスや、他の外壁材と比べての具体的な費用などを解説します。

タイルの日頃のメンテナンス

タイルは日頃からメンテナンスをする必要はほとんどありません。タイルは水がなじみやすい親水性の材質であり、空気中の水分が表面に膜を作って汚れがタイルに直接付かないためです。

しかも膜の表面に付いた汚れは水の上に浮いたような状態で、雨が降れば流れ落ちてしまいます。さらにタイル表面は静電気が起きにくく、ホコリなども寄せ付けません。

一方で外壁材としてよく使われる窯業系サイディングは、表面にザラつきがあり汚れがこびり付きやすい材質です。そのため定期的に洗浄をしないと、汚れが目立ってしまうことがあるでしょう。お客様が家全体の外壁を洗うのは難しく、専門業者に費用を払い洗ってもらうことになります。

外壁タイルは日頃のメンテナンスの手間がかからないだけでなく、出費も抑えられる材料なのです。

将来のメンテナンス費用はどれくらい?

では長く住んでからのメンテナンス費用はどれくらいかかるかを、窯業サイディングと比べてみましょう。

窯業サイディングとコロニアル屋根を使った家では、10年後を目安に外壁と屋根の再塗装、板金防水などを行うと、140万円程度の費用がかかります。仮に50年目までメンテナンスをしながら住み続けると、140万円×5回で累計700万円程度の費用がかかります。

一方で外壁タイルと陶器瓦を使った家なら、約10年後に外壁洗浄や板金防水などで55万円ほどのメンテナンス費用で済みます。同じく50年目まで住んだとすると合計で275万円程度。窯業系サイディングとのメンテナンス費用の差は、実に425万円にものぼります。

たとえ家を建てるときの費用が多少かかったとしても、長い目で見るとタイル外壁の家はとてもお得であることがわかります。

タイルがメンテナンス費用を抑えられる理由

タイルはなぜ将来のメンテナンス費用が抑えられるのでしょうか。
実はタイルには汚れが雨で落ちるセルフクリーニング機能の他に、次のような劣化を防ぐ性質があるためです。

耐候性

外壁タイルは石などを焼いて固めた自然素材であり、一年中降り注ぐ紫外線や夏の熱、雨や風などに強い耐候性を持っています。
天然の石と同じく非常に劣化しにくく、高級感のある重厚な姿を長期間保ちます

耐傷性

石を焼き固めたタイルはたいへん硬く、釘で引っ掻いた程度ではほとんど傷付くことがありません。
窯業系サイディングのようにセメントを固めた素材では、長く住むうちに傷付くこともあるでしょう。タイルはその硬さのおかげで、いつまでも住まいの美しい外観が損なわれないのです。

耐水性

外壁タイルで使われているのは、タイルの中でも極めて吸水率が低い磁器質タイルです。耐水性が非常に高いため、長く続く雨や防風雨でも水が染み込みません。ヒビ割れや反りなどの劣化が最小限で済み、修繕の費用も抑えられます。

タイルも塗装をした方が良い?

ネットでタイルのメンテナンスについて調べていると、外壁タイルも塗装をした方が長持ちする、という情報を見かけることがあります。ということは外壁タイルも、長く住むうちに塗装をすることになるのでしょうか。

結論から言うと、住んでいる間に劣化を防ぐための塗装をタイルに行う必要はありません。すでにお伝えしたようにタイルは石と同じ無機物であり、耐久性が非常に高く30年や50年程度では塗装が必要なほど劣化しないためです。

もちろん何もしないより、塗装をした方が長持ちするかもしれません。しかし塗料によっては、タイルの味わい深い質感が変わってしまう可能性もあります。耐久性が十分なタイルに、わざわざ塗装をする必要はないと言って良いでしょう。
 

外壁タイルでもメンテナンスは必要

タイルは汚れや傷の心配がほとんどなく、とても長持ちをする外壁材です。しかしタイル同士のつなぎ目を埋めている目地材は、紫外線や雨水などの影響で劣化するため、10年ほどで点検やメンテナンスが必要になります。

そのままにすると目地がヒビ割れたり剥がれたりすることもあるため、施工した住宅会社に定期的にメンテナンスしてもらいましょう。工事は目地や防水部分の補修であり、塗装のような高額な費用になることはほとんどありません。

サイディングをメンテナンスしないとどうなる?

タイルとの比較でご紹介してきた窯業系サイディングは、長持ちさせるために定期的な塗装のメンテナンスが必要です。新築のときに使う塗料によっては、10年程度で防水や保護の機能が失われるためです。もし塗装をしないでおくと外壁材が水を吸い、ひび割れや反りが起きてしまうでしょう。

さらにひび割れから外壁の奥に雨水が入り込み、建物の構造体を痛める可能性も出てきます。大切な住まいが被害を受けないためにも、窯業サイディングは定期的な外壁塗装が欠かせないのです

しかし塗装には費用がかかり、住宅ローンを支払いながらでは家計の負担になりかねません。やはり耐久性が高くメンテナンス費用が最小限で済む、タイルを選んだ方が経済的だと言えそうです

まとめ

外壁タイルは日頃のメンテナンスが不要で、将来のメンテナンス費用も窯業サイディングに比べ大幅に抑えられます。長く高級感のある姿が保てるため、住まいを建てた喜びをいつまでも味わえるでしょう。

クレバリーホームでは優れた外壁材であるタイルを、標準仕様でご提供しています。お近くのモデルハウスに足を運んでいただき、その美しく重厚な姿をぜひお確かめください。

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