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2025/4/29
平屋の注文住宅で後悔しないための完全ガイド|ありがちな失敗と対策10選、重点的に検討すべきポイントを解説
近年人気の平屋住宅ですが、実際に住み始めてから「失敗した!」と後悔するケースも少なくありません。居住空間の狭さ、収納不足、プライバシー確保の難しさ、セキュリティ面の不安といった、平屋特有の課題に直面することもあるでしょう。
その一方で、コンパクトな動線や家族のつながりを感じやすい点は、2階建てにはない大きな魅力です。
本記事では、平屋の家づくりでありがちな後悔ポイントとその対策を紹介します。さらに、平屋ならではのメリットや、事前に検討すべきポイントも解説します。この記事を参考に、満足度の高い理想の平屋を実現してください。
平屋の家づくりで後悔しやすいポイント10選と対策
近年人気の平屋ですが、実際に住み始めてから後悔するケースも少なくありません。ここでは、平屋の家づくりで後悔しやすい10のポイントを紹介します。ポイントごとに有効な対策もお伝えしますので、平屋を検討している方は参考にしてください。
(1)思っていたよりも狭く感じる
平屋を建てたものの、想像していたよりも狭く感じてしまうケースがあります。平屋はすべての部屋をワンフロアに配置する構造上、どうしても空間にゆとりが生まれにくいためです。
特に、敷地面積に制約がある場合、各部屋の広さを十分に確保できず、結果として使い勝手の悪さにつながることも少なくありません。また、間取りによっては、部屋数を確保するために各部屋の面積が小さくなり、実際の生活で窮屈に感じることもあります。
狭さや圧迫感を軽減するための対策
平屋で狭さを感じさせないためには、視覚的な広がりを生み出す工夫が有効です。吹き抜けや勾配天井を取り入れ、開放感を演出してみましょう。オープンキッチンにしたり、壁や建具を減らしたりして、視線の抜けを確保するのもよいでしょう。庭がある場合は、ウッドデッキを設けることで、屋内と屋外が一体となり、さらなる広がりを感じられるでしょう。
また、限られたスペースを最大限に活用する間取りも検討しましょう。例えば、リビングダイニングから各部屋へ直接アクセスできるレイアウトにすれば、廊下を省き、居住スペースを広げられます。
(2)収納スペースが足りない
平屋はワンフロアに全空間を収める構造上、どうしても収納スペースが限られやすく、収納不足に悩まされるケースが少なくありません。収納不足は、結果として居住空間に物があふれ、生活スペースの圧迫につながります。特に、将来的に家族構成の変化が見込まれる場合、余裕を持った収納計画が不可欠です。
平屋で十分な収納を確保するための対策
平屋でも、壁面収納やロフト、小屋裏収納、スキップフロア下の収納などを効果的に採り入れることで、十分な収納スペースを確保できます。また、空間の形状や広さに合わせて造作収納を設置すれば、無駄のない収納が実現できます。
ただし、収納スペースを過剰に増やすと、逆に居住スペースを圧迫してしまう可能性があります。平屋で快適な住まいを実現するためには、収納の工夫と同時に、物を必要以上に増やさないという意識を持つことも大切です。
(3)日当たりや風通しが十分に得られない
平屋は建物に高さがないため、周囲の建物や敷地の状況に影響されやすく、日当たりや風通しが悪くなることがあります。特に、建物の中心部は日光が届きにくく、湿気がこもりがちです。日当たりや風通しが悪いと、結露やカビが発生しやすくなり、室内干しの洗濯物が乾きにくいなど、快適性を損なう要因となります。
日当たりや風通しを確保するための対策
平屋で快適な日当たりと風通しを実現するには、窓の配置や大きさを工夫することが重要です。住宅密集地や交通量の多い道路沿いなどでは、天井を高くしたり、勾配天井を採用したりするのが有効です。高窓や天窓を設ければ、上から自然光を採り込み、風の通り道を作ることができます。
L字型やコの字型の中庭を設けるのも効果的です。中庭に面した窓から光と風を採り入れることで、建物の中央部も明るく快適な空間になります。自然な風の通り道を確保するのが難しい場合は、高性能な換気システムを導入することで、湿気やカビの発生を抑えることができます。
(4)動線が非効率で使い勝手が悪い
コンパクトな平屋であれば動線もコンパクトですみますが、床面積が広い平屋では、かえって移動距離が長くなることがあります。特に、水回りの配置が悪いと家事動線が長くなり、日常生活で不便を感じる可能性があります。
使い勝手の良い間取りにするための対策
床面積が広い平屋でも、効率的な動線を確保するためには、家事動線や生活動線を考慮した間取り設計が不可欠です。
例えば、ランドリールームを設置し、隣にファミリークローゼットを設ければ、洗濯動線を大幅に短縮できます。リビングを中心に水回りと各個室を配置すれば、どの部屋からもリビングや水回りにアクセスしやすくなり、生活動線がスムーズになります。
(5)外から室内が見えてしまう
平屋は、すべての生活空間が1階に集約されるため、外部からの視線が気になりやすいという側面があります。特に、道路や隣家に面した部屋は、どうしてもプライバシーの確保が難しくなりがちです。採光を重視して大きな窓を設けても、結局は視線を遮るために日中でもカーテンを閉めざるを得ない状況も考えられます。
室内のプライバシーを確保するための対策
平屋でプライバシーを確保するには、外構部にフェンスや植栽、塀などを設置し、隣家や道路からの視線を効果的に遮断することが重要です。また、窓の位置や高さ、サイズを工夫し、外部からの視線が室内に入りにくいように設計することも有効です。
ブラインドやカーテンは手軽な対策ですが、日差しまで遮ってしまう点がデメリットです。プライバシーを確保しつつ、室内を明るく保ちたい場合は、中庭を設ける間取りも検討してみる価値があります。
(6)就寝時や留守時に防犯面で不安を感じる
1階にすべての生活空間がある平屋は、外部からの侵入リスクが高く、就寝時や留守時に防犯面で不安を感じるという声も少なくありません。特に、大きな窓を設けるほど侵入経路が増えるため、開放的な家づくりを目指す際には、防犯対策を慎重に検討する必要があります。
防犯面を強化するための対策
人が侵入できる大きさの窓を設ける場合は、窓の下辺を高くする、固定窓にするなど、外部からの侵入を困難にする工夫が有効です。また、スリット窓など、縦長・横長で侵入が難しい窓を効果的に活用することもおすすめです。
建物完成後の対策としては、外構への防犯カメラやセンサーライトの設置、防犯フィルムの貼り付けなどが挙げられます。さらに、近隣住民との良好な関係を築き、地域全体の防犯意識を高めることも、安全な暮らしのために重要といえるでしょう。
(7)家族間のプライバシーが確保しにくい
ワンフロアで全室がつながる平屋では、家族間のプライバシー確保が課題となることがあります。リビングや水回りと個室の距離が近かったり、個室同士が隣接したりすることで、生活音が気になるケースも少なくありません。家族の存在を身近に感じられる一方で、一人の時間を持ちにくく、それがストレスにつながる可能性も考慮する必要があります。
プライベート空間を確保するための対策
部屋の配置を工夫し、プライベートスペースと共有スペースを明確に分けることで、一定のプライバシーを確保できます。部屋の間仕切りやドアには、防音性の高い素材を選ぶことで、生活音の漏れを軽減することが可能です。
特に、トイレや浴室など音が気になる設備は、リビングや個室から適切な距離を置いて配置することが望ましいでしょう。ただし、距離を取りすぎると生活動線が不便になるため、音漏れ対策とのバランスを考慮することが重要です。
また、家族それぞれが一人で過ごす時間を大切にできるよう、個室の広さを十分に確保しましょう。
(8)洗濯物を干すスペースがない
平屋は2階建て住宅のようなバルコニーがないため、屋外に洗濯物を干すスペースの確保に工夫が必要です。庭に干す場合、道路や近隣からの視線が気になることもあります。室内干しについても、大量の洗濯物を干すための広いスペースが必要となるうえ、湿気対策も考慮しなければなりません。
洗濯物干しをしやすくするための対策
中庭やサンルームを設けることで、周囲の目を気にせずに洗濯物を干すスペースを確保できます。庭やテラスに干す場合は、目隠しとなるフェンスや植栽を設置するのが効果的です。
室内干しをメインにする場合は、洗濯機、物干し、アイロン台などをまとめて配置できるランドリールームを設けるのがおすすめです。衣類乾燥機や浴室乾燥機を併用すれば、天候に左右されずに洗濯物を効率的に乾かすことができ、快適な洗濯環境を実現できます。
(9)見た目が安っぽい印象になってしまった
平屋は構造上、外観がシンプルな形状になりがちです。そのため、外壁や屋根などの素材選び、デザインにこだわらないと、平凡で安っぽい印象を与えてしまうことがあります。また、外構も家の印象を大きく左右するため、建物と調和した外構デザインを検討することが重要です。
おしゃれな外観に仕上げるための対策
平屋をおしゃれに見せるには、デザインや素材で高級感や重厚感を演出するのが効果的です。外壁材や屋根材は、質感のあるものを選ぶとよいでしょう。
外構については、植栽をバランス良く配置し、建物と外構でテーマを統一することで、全体の調和が生まれます。さらに、照明計画を工夫すれば、夜間の外観も美しく演出でき、家の印象を格段に高めることができます。
(10)住んでいるうちに部屋数が足りなくなった
新築時は十分だった部屋数も、家族構成やライフスタイルの変化により、将来的に足りなくなることがあります。
特に、家族が増えたり、親との同居が決まったりすると、平屋の限られた空間では部屋数が不足しがちです。将来を見据えずに間取りを決めると、後悔につながる可能性があります。
将来の変化に対応するための対策
平屋の間取りを考える際は、将来の家族構成やライフスタイルの変化を考慮することが重要です。とはいえ、使わない部屋を作るのはスペースの無駄です。そこで、ロフトやステップフロアなど、将来的に部屋としても使える多目的スペースを設けるのがおすすめです。
また、広めの個室に可動間仕切り壁を導入し、必要に応じて部屋数を変えられるようにしておくと、家族人数の変化に柔軟に対応できます。
平屋の5つのメリット
平屋での暮らしには、後悔を感じる可能性のあるポイントもありますが、同時に、その独特な魅力は多くの人々を惹きつけています。ここでは、平屋が持つ代表的な5つのメリットを詳しく見ていきましょう。
(1)生活動線をコンパクトにまとめやすい
平屋の最大の魅力は、全ての生活空間がワンフロアに集約されている点にあります。これにより、生活動線を極めてシンプルかつコンパクトに設計することが可能です。
階段の昇り降りがないため、部屋間の移動がスムーズになり、日々のストレスが軽減されます。洗濯、掃除などの家事もワンフロアで完結するため、効率的で快適な生活を送ることができるでしょう。
(2)家族のコミュニケーションが取りやすい
平屋では、家族全員が同じフロアで生活を共にします。そのため、自然と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが活発になります。リビングを中心に間取りを工夫することで、子どもの外出や帰宅を把握しやすくなり、親子の絆を深めることができます。
特に小さなお子様がいる家庭では、どこにいても目が届きやすく安心です。家族のつながりを大切にする現代のニーズに応える住まいとして、平屋は理想的な選択肢といえるでしょう。
(3)バリアフリーに対応しやすい
平屋は階段のないフラットな構造のため、バリアフリー設計が容易であり、高齢者や体の不自由な方でも安心して暮らせる住まいを実現できます。廊下や出入口の幅を十分に確保することで、車椅子での移動もスムーズになり、将来的な介護の必要性にも柔軟に対応できます。
また、小さな子どものいる家庭にとっても、階段や2階の窓からの転落事故の心配がなく、安心感をもたらします。あらゆる世代が安全に暮らせる住まいを考えるなら、平屋を検討する価値はあるでしょう。
(4)耐震性を確保しやすい
建物の重心が低い平屋は、地震による揺れの影響を受けにくく、多層階の建物と比較して耐震性に優れていると評価されています。また、上部の重量が軽いため、基礎への負担が少なく、地震時の倒壊リスクを軽減することが可能です。
標準的な構造でも耐震性に優れる平屋ですが、追加の地震対策を施すことで、さらなる安全性の向上が期待できます。地震の多い日本において、その耐震性の高さは平屋の大きな魅力の一つです。
(5)メンテナンスコストを抑えやすい
平屋は、同じ床面積の2階建て住宅に比べて外壁の面積が小さいため、メンテナンス費用を抑えやすいという利点があります。さらに、建物の高さが低いため、大規模な足場の設置が不要となり、外壁塗装の材料費や足場代を削減できます。
また、ワンフロアの平屋は、2階建て住宅のような上下方向への熱移動が起こりにくいという特徴もあります。適切な換気と通風を確保することで、冷暖房効率の高い住環境を実現しやすく、光熱費の節約にもつながるでしょう。
平屋で後悔しないために重点的に検討すべき5つのポイントを解説
平屋でありがちな後悔を避け、メリットを最大限享受するには、次に挙げる5つのポイントを意識した家づくりを心がけましょう。
(1)必要な土地の広さ
平屋は、同じ床面積の2階建てよりも広い土地を必要としますが、土地面積は慎重に検討することが大切です。敷地の確保ばかりを優先して、必要以上に広い土地を選ぶと、土地代が高くなってしまいます。また、余分に広くなった庭や外構周りの整備や管理に、コストや手間がかかる可能性もあるでしょう。
土地の広さは、家族構成やライフスタイル、駐車場の必要台数、庭の用途などを総合的に考慮したうえで決定しましょう。全体で必要な広さを慎重に検討し、適切な面積の土地を見つけることこそが、平屋の家づくりを成功させるための鍵となります。
(2)土地の建築条件と周辺環境
平屋を建てる土地を購入する際は、数ある法令制限のなかでも、特に建ぺい率に注意しましょう。建ぺい率とは、土地の面積に対する建築面積(建物を頭上から見たときの面積)の割合のこと。平屋の場合は建築面積=床面積となるため、建ぺい率による制限が、間取り設計にダイレクトに影響します。
また、周辺環境にも配慮した土地選びが大切です。近隣住戸との距離や前面道路の交通量などは、プライバシーや快適性に大きく影響するため、実際に現地を訪れて確認しておきましょう。
平屋は、周辺の建物による日当たりや風通しの影響を受けやすいので、異なる時間帯で複数回現地を訪れ、時間による環境の変化を確認しておくのもおすすめです。
(3)土地の浸水被害リスク
災害リスクの低い土地を選んだほうがいい、というのは平屋に限った話ではありません。ただ、浸水被害に対する注意は、2階建てよりも平屋のほうがより一層求められます。
1階部分しかない平屋は、床上まで浸水すれば生活空間全体が被害を受けるうえ、浸水の深さが2.5m程度になると、家そのものが水没してしまいます。外部への避難が困難な場合に有効な「垂直避難」も難しく、浸水被害が甚大になりやすいのです。
基礎の高さを上げることで一定の浸水を防ぐことは可能ですが、被害リスクを完全に排除するのは現実的ではありません。平屋を建てることを決めているのであれば、自治体のハザードマップなどを確認し、洪水・津波・高潮・内水による浸水想定区域は避けるようにしましょう。
(4)必要な収納の広さと用途
平屋の間取りを考える際に意識したいのが、必要な収納の広さと用途です。収納スペースは多いほど便利と考えがちですが、収納に面積を割きすぎると、居住スペースを圧迫してしまいます。2階建てに比べてコンパクトな傾向にある平屋では、家族構成や持ち物の量に見合った、適切な収納計画を立てることが重要です。
将来的に持ち物が増えた場合にも対応できるよう、一定の余裕を持たせておくと良いでしょう。
収納スペースは広さだけでなく、配置や使い勝手も重要です。「どこに何を収納したいのか」を具体的にイメージするとともに、ウォークインクローゼットやパントリーを採り入れるなど、適切な収納の種類も検討しましょう。
(5)平屋の施工実績が豊富な住宅会社選び
ここまで解説してきたように、平屋の家づくりには、2階建てとは異なる考慮すべきポイントが多々あります。満足度の高い家づくりを叶えるには、平屋の施工実績が豊富な住宅会社に依頼することが大切です。
施工事例やプランの提案力に注目し、信頼できる会社を選びましょう。地域特有の課題に対応したデザインやプランを提案してくれる可能性が高い、地元で平屋の施工実績が豊富な会社を選ぶのがおすすめです。
淡路島で、後悔なく平屋の注文住宅を建てるならクレバリーホーム淡路店へ!
ワンフロアで完結する暮らしやすい間取りが人気の平屋ですが、2階建てとは異なる間取りの工夫や動線設計が求められます。また、新たに土地を購入して平屋を建てる場合には、土地面積、建ぺい率、浸水被害のリスクなどのポイントを押さえた土地選びが欠かせません。
以上を踏まえて、使い勝手が良く、後悔のない平屋を実現するには、平屋の施工実績が豊富な住宅会社へ依頼することが大切です。淡路島で平屋の注文住宅をご検討中でしたら、地元で満足度の高い平屋を数多く施工してきた、クレバリーホーム淡路店までぜひお気軽にご相談ください。
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