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2024/6/27

外壁タイルの施工方法は2種類!乾式工法がおすすめの3つの理由とは?|淡路島の注文住宅

耐久性が高く、見た目の美しさや重厚感が魅力の外壁タイル。タイルの施工方法は大きく分けて「乾式工法」と「湿式工法」の2種類があり、それぞれに異なる特徴があります。なかでも、住宅の外壁に用いる際は乾式工法がおすすめです。

この記事では、外壁タイルの2種類の施工方法について詳しく解説するとともに、乾式工法がおすすめといえる理由も紹介します。

外壁タイルの施工方法は「乾式工法」「湿式工法」の2種類

外壁タイルの施工方法は「乾式工法」「湿式工法」の2種類に分けられます。

乾式工法は、サイディングボードを用いた下地に、接着剤でタイルを貼り付ける工法です。貼り付ける際に水を使用しないため「乾式」と呼ばれます。
一方の湿式工法は、モルタルを下地として、外壁に直接タイルを貼り付ける工法です。モルタルを練るときに水を用いるので「湿式」と呼ばれます。

湿式工法は戦前から採用されており、昭和の後半を通して改良が重ねられました。
その後、昭和60年代から平成初期にかけて湿式工法から乾式工法へと転換が進み、現在では乾式工法が主流となっています。

乾式工法とは?

外壁タイルの施工において主流となっている乾式工法とは、どのような施工方法なのでしょうか。タイルの貼り付け方の特徴、乾式工法に分類される2つの貼り方について解説します。

ベースサイディングにタイルを貼り付ける乾式工法

乾式工法は、下地にサイディングボード(ベースサイディング)を施工し、その上からタイルを接着剤で貼り付けていく工法です。住宅の外壁材として一般的に用いられるサイディングを下地に使用することで、外壁の強度をさらに高められます。

サイディングを外壁材に使う場合は、10年に1回程度、外壁塗装などのメンテナンスが必要になりますが、乾式工法ではサイディングが雨風や紫外線に直接さらされるわけではないため、ほとんどメンテナンスはいりません。

かつては接着剤の品質が低く、乾式工法で施工したタイルが剥落することもありましたが、現在では高品質な接着剤が普及し、大地震でも落下しないほど丈夫に貼れるようになりました。

また、乾式工法はその名のとおり、タイルを貼り付ける際に水を使用しません。水分を乾燥させる作業が必要ないため、工程が天候に左右されにくいのも特徴です。

乾式工法の主な種類

乾式工法を細かく分類すると、主に2つの工法に分けられます。それぞれの工程の特徴を見ていきましょう。

・接着剤貼り工法
乾式工法のなかでもベーシックな工法が「接着剤貼り工法」です。住宅の外壁材によく用いられる窯業系サイディングを下地として、その上からタイルを専用接着剤で貼り付けていきます。近年の接着剤の技術革新により、耐震性・仕上がりの質ともに大きく向上しています。

・引掛け工法
下地のベースサイディングに凸部、貼り付けるタイルの裏側に凹部が設けられていて、タイルの凹部をベースの凸部に引っ掛けることでタイルを貼り付ける工法。最後に接着剤を使って固定します。メーカーによって細かな仕様が異なり、なかには金物を使ってタイルを引っ掛けるものもあります。

引掛け工法は、工場で大量生産された部材を使って簡単に施工できるため、大幅な工期短縮を図れるのが魅力です。

湿式工法とは?

続いて、湿式工法とはどのような工法なのでしょうか。
湿式工法におけるタイルの貼り付け方の特徴と、湿式工法に分類される貼り方の種類を紹介します。

モルタルなどでタイルを貼り付ける湿式工法

湿式工法は、下地としてモルタルを塗って、タイルを貼り付けていく工法です。

湿式工法は、職人が手作業で1枚ずつタイルを貼り付けていくのが基本。
施工する職人によってモルタルの練り具合やタイルの並べ方の質などが異なるため、仕上がりにバラつきが出やすくなります。

複数のタイルがシート状になったものもありますが、職人が手作業で貼り付けるのは同様です。
手作業ならではの風合いが出やすいのは魅力であるものの、乾式工法に比べて施工の手間やコストがかかります。

また、仕上げるには、下地に使うモルタルが乾燥するまで待たなくてはなりません。雨の日は施工が難しく、天候によってスケジュールが左右される点は注意が必要です。

湿式工法の主な種類

湿式工法も細かく分けると2つの工法に分類できます。各工法の特徴を解説します。

・手貼り工法
手貼り工法は、その名のとおり、職人が手作業でタイルを1枚ずつ貼っていく工法です。

手貼り工法にもさまざまな貼り方がありますが、外壁タイルで主に用いられるのが密着貼り法です。外壁側に下地となるモルタルを塗り、専用の振動工具でタイルを貼り付けていくという方法で、効率的に仕上げられるのがポイント。タイルの剥落を防ぐには、下地のモルタルを十分な厚さで塗ることと、適切な強さでタイルを押さえることが求められます。

・先付け工法
建物躯体のコンクリートが固まる前にタイルを貼り付けることで、外壁にタイルを固定する方法を先付け工法といいます。ユニット化した複数のタイルをコンクリートに直貼りする「タイルシート法」も先付け工法の一種です。

先付け工法は躯体のコンクリートに直接タイルを貼り付けるため、より確実にタイルを接着できる点が大きなメリットです。加えて、工程を簡略化できるので工期の短縮にもつながります。

外壁タイルの貼り方は乾式工法がおすすめの3つの理由

住宅の外壁タイルは、湿式工法よりも乾式工法で施工するのがおすすめです。
なぜ乾式工法のほうがいいのか、3つの理由を解説します。

1.一定の品質を期待できるから

職人が手作業で仕上げる湿式工法と異なり、乾式工法は施工性が高く、腕のある職人でなくてもきれいに仕上げられるのが特徴です。
誰が施工しても仕上がりの質の差が小さく、一定の品質が期待できます。長く住み続ける家の外壁は、雨風や地震などに耐えられるだけの品質が求められるため、仕上がりにムラが生じにくい乾式工法が向いているでしょう。

2.タイルの剥落や浮きが起きにくいから

先述のように、かつての乾式工法は接着剤の強度が十分でなく、タイルが剥落することも少なくありませんでした。しかし、近年では接着剤の質が大きく向上しており、大地震が起きてもタイルが剥落しない、高い耐震性・耐久性を誇るものも一般的になっています。

一方、湿式工法は施工する職人の腕によって仕上がりに差があり、モルタルの下地処理がしっかりしていないとタイルの浮きや剥落の要因になります。実際、モルタルのつなぎ目部分などでタイルが浮いてしまい、経年劣化によって落下するケースもあり注意が必要です。

住宅の外壁は、長期にわたって耐久性を確実に維持していかなければならないため、タイルの剥落や浮きが生じにくい乾式工法が適しています。

3.工期短縮やコスト節約ができるから

先ほどの説明の通り、湿式工法はモルタルを練るのに水を用いるため、仕上がり前によく乾燥させなければなりません。雨の日の作業は難しく、施工が天候による影響を受けやすいのがデメリット。スケジュールの予測が立てにくく、天候によっては当初の予定から大きくずれ込むこともあります。

加えて、一定の品質を担保するには、腕の良い熟練の職人を確保しなくてはならず、乾式工法に比べてコストがかかりやすいのもネックです。

乾式工法なら天候による影響をそれほど気にすることなく、当初決められた工期どおり進められるケースが多いため、スケジュールを短縮できます。
施工性も高いので工事費を抑えやすいのもメリットです。

時間面・費用面から考えても、住宅の外壁タイルは乾式工法が向いています。

淡路島で外壁タイルの注文住宅を建てるならクレバリーホーム淡路店へ

外壁タイルの施工方法には「乾式工法」と「湿式工法」があり、各工法のなかでもいくつかの貼り方のバリエーションがあります。

古くから用いられてきた湿式工法には手作業ならではの味があるものの、施工する職人の腕によって仕上がりの質や耐久性が異なるなど、住宅の外壁の施工方法としては不向きな点もあるのが実情です。外壁タイルの家を建てたいなら、耐久性やコストパフォーマンスの面で有利な乾式工法で施工する会社に依頼することをおすすめします。

クレバリーホームの家の外壁は独自の「クレタイル」を標準仕様としており、もちろん耐久性に優れた乾式工法で全棟施工しています。
淡路島で長い間安心して住み続けられる外壁タイルの家を建てるなら、クレバリーホーム淡路店にどうぞお気軽にご相談ください。


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