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2024/4/30

外壁タイルの張り方は「湿式工法」と「乾式工法」!乾式工法での施工が選ばれる3つの理由とは

高い耐久性と汚れや傷への耐性を持つ外壁タイルは、適切にメンテナンスすることで、数十年にわたって新築当初の美しい外観を維持できます。外壁タイルの長所を最大限引き出すには、適切な張り方で施工する必要があります。

この記事では、外壁タイルの張り方の種類と特徴を解説。よくある質問への回答を通して、外壁タイル施工の不安や疑問点を解決します。

外壁タイルの張り方は「湿式工法」と「乾式工法」の2種類

外壁タイルの張り方は、大きく「湿式工法」「乾式工法」の2種類に分けられます。各工法の特徴を見ていきましょう。

職人が1枚1枚モルタルで張り付ける「湿式工法」

「湿式工法」は古くからある外壁タイルの張り方で、モルタル下地の上にタイルを1枚ずつ張り付けていく工法です。下地材のモルタルに水を使用することから「湿式工法」と呼ばれます。湿式工法のなかでも、張り付け方や下地、道具の違いなどによっていくつかの種類に分かれます。

共通する特徴は、張り付けるために職人の手作業が発生することです。そのため、施工する職人の腕によって仕上がりが左右されるという特徴があります。

コンクリートの壁下地と合わせて、先行してタイルを張り付ける「先付け工法」、事前にタイルを張り付けたパネルを現場で設置する工法なども、広義の湿式工法の一種です。

サイディングの下地に接着剤で張り付ける「乾式工法」

「乾式工法」は「湿式工法」よりも新しく、ベースサイディングと呼ばれる窯業系サイディングの下地に、タイルを接着剤で張り付ける工法です。ベースサイディングにタイル専用の凹凸が付いていて、タイルを引っ掛けるだけで固定できる「引っ掛け工法」も乾式工法に含まれます。

かつての乾式工法は使用する接着剤の粘着力が弱く、剥落することもありました。現在では技術革新が進んでおり、強力な接着剤を使用することで安全性が格段に高まっています。今では、乾式工法がタイルの張り方の主流となっています。

外壁タイルの施工で「乾式工法」が増えている3つの理由

かつては「湿式工法」がメインだった外壁タイルですが、近年は「乾式工法」での張り付けがメジャーです。なぜ、乾式工法による施工が増えているのか、3つの理由を解説します。

(1)腕の良い左官職人が減っているから

湿式工法はモルタル下地にタイルを張り付けるのが基本であり、モルタルを適切に施工できる腕の良い左官職人が必要です。

しかし、左官職人は全国で約3万人。最盛期に比べるとわずか1/10程度に激減しています。建設業全体で人手不足が深刻化していますが、特に左官職人の減少傾向は著しいといえるでしょう。

対する乾式工法であれば施工が簡単で、専門的な職人の腕に左右されずに仕上げることが可能。常に安定した品質で住宅を提供できるため、現在の外壁タイルの施工では乾式工法がメインで用いられています。

(2)費用を比較的低く抑えられるから

湿式工法に比べて、コストを低く抑えられる点も乾式工法が選ばれる要因の一つです。

湿式工法では下地に水を使用するので、乾燥を待ってからでないと施工が続けられません。おまけに天候にも左右されるため、どうしてもスケジュールどおりに工事が進まないことが多くなります。工期が長くなると人件費が高くなり、トータルの費用も高くなるでしょう。

これに対し、乾式工法は工期が短いうえに熟練職人の技術を必要としないので、全体的なコストを抑えられます。

(3)タイルが剥がれ落ちるリスクを低減できるから

タイルが剥がれ落ちるリスクを考えて、湿式工法ではなく乾式工法が選ばれている面もあります。

かつては使用する接着剤の質が悪いために、乾式工法はタイルの剥落リスクが高いとされていました。今では強力な接着剤が用いられており、以前に比べてリスクは劇的に低減しています。

湿式工法も、施工する職人の技術力があれば簡単に剥落することはありません。しかし、下地となるモルタルの処理が不十分だったり、張り方が甘かったりすると、将来的にタイルが浮いたり剥落したりする危険が高まります。湿式工法は安全性も職人の質に左右される面が大きいのです。熟練の職人が減っているという時代背景を踏まえると、これはハイリスクといえるでしょう。

また、乾式工法では耐震性に優れた張り方も登場しています。安全性の観点から考えた場合、より安全な乾式工法が選ばれる傾向にあります。

外壁タイルの張り方に関するQ&A

続いては、外壁タイルの張り方に関してよくある質問に答えていきます。

Q.「湿式工法」にはメリットがない?

ここまでの内容だと、乾式工法が一方的に優れているように感じるかもしれません。しかし、湿式工法には職人による手作業だからこそ実現できるメリットが存在します。

まず、職人の手作業で仕上げるので、まったく同じ外壁デザインが存在しません。デザインや使用する道具を変えれば、外壁ごとに異なる風合いを演出できるでしょう。手作業の「完全にそろっていない仕上がり」は、乾式工法にはない高級感や重厚感を演出してくれます。

下地に用いるモルタルなどの素材には殺菌作用があるため、タイルの表面や目地部分に発生するカビやダニの繁殖を予防できる点も湿式工法のメリット。

ただし、上記のメリットすべてが施工する職人の質に左右されるので注意が必要です。

Q.「乾式工法」のサイディングは劣化しない?

外壁材としてのサイディングはタイルに比べて劣化しやすく、最も一般的な窯業系サイディングは10〜15年程度で劣化するといわれます。乾式工法で施工した場合、タイルの耐用年数が長くても、下地のサイディングが先に劣化してしまうのではないかと思われるかもしれません。

そもそも外壁材が劣化するのは、直接日光や風雨の影響を受けるためです。ベースサイディングは、表面を丈夫な外壁タイルで覆われている状態であり、外からの影響を直接受けることがありません。よって、ベースサイディングは経年劣化の影響をほとんど受けないのです。

ベースサイディングは外壁材として使うのに比べて、はるかに長期間にわたって使用し続けられるでしょう。

Q. 張り方次第でメンテナンスフリーになる?

タイルは耐久性が非常に優れた外壁材であるものの、完全にメンテナンスフリーというわけではありません。

乾式工法でもタイルの間に目地がある場合には、目地を埋めるシーリング材の打ち直しが必要になります。シーリング材の補修頻度は10年に1回程度が目安です。

目地なし施工であればシーリング材の補修は不要になります。ただ、経年によって、タイル表面にコケやホコリといった落ちにくい汚れが付着することはあるため、10年に1回程度高圧洗浄を行うなど、適切なメンテナンスが不可欠です。しっかりとメンテナンスを行うことで劣化を防ぎ、タイルの耐用年数を延ばせます。

クレバリーホーム独自の「クレタイル」がおすすめの理由

外壁タイルを使用した家づくりを検討するなら、クレバリーホーム独自の「クレタイル」の採用がおすすめです。「クレタイル」の3つの魅力を紹介しましょう。

① 高い耐候性・耐汚性・耐傷性で美しさをキープできる
クレタイルは天候による劣化や変色が起こりにくく、表面に汚れが付着しても雨と一緒に流れる「親水機能」が期待できます。水や汚れにも強いので、年月が経過しても新築時の美しさをキープできるのです。

② 目地なし施工と高い耐久性でメンテナンス費用を節約できる
一般的な外壁材では、10年に1回を目安にメンテナンスの必要があります。1回あたり140万円程度、50年で約700万円もの費用がかかります。クレタイルならこうしたメンテナンスは不要。表面清掃やクラック補修などの費用は別途かかる可能性があるものの、メンテナンス費用を大きく節約可能です。

クレバリーホームが行った実証実験によるとクレタイルを施工した家は、阪神・淡路大震災の2倍強の揺れを受けても、タイルの剥離・損傷はゼロでした。

詳しくはこちら
クレバリーホーム公式サイト
https://www.cleverlyhome.com/technology/gaiheki-tile/#taisyousei

③ 豊富なデザインと質感の高さでこだわりの外観を実現できる
「クレタイル」のもう一つの魅力がデザインの豊富さ。高い質感とバリエーション豊かなデザイン・カラーを誇るタイルで、お客様が理想とする外観デザインを叶えます。

まとめ

外壁タイルの張り方には「湿式工法」と「乾式工法」の2つがあるものの、現在は「乾式工法」を採用するケースが主流です。乾式工法で施工したタイルは耐久性がとても高く、一般的な外壁材に比べて、将来かかるメンテナンスコストを大きく節約できます。

クレバリーホームの家の標準仕様である「クレタイル」は、優れた耐候性・耐汚性・耐傷性と耐久性を誇るだけなく、目地なし施工によりメンテナンスのコストを節減。手間をかけず、時間が経っても美しい住まいをキープできます。

「クレタイル」の外壁で質の高いマイホームを実現したい方は、淡路島内を中心に多数の注文住宅を手がけている、クレバリーホーム淡路店へぜひお気軽にご相談ください。

お問合せ・来場予約はこちら
HP: https://clover-awaji.co.jp/contact/
TEL:0799-25-3751

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