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2024/3/28
外壁タイルは価格が高いって本当?初期費用をかけても採用したいメリットや注意点も解説
外部環境から家を守る外壁材にはさまざまな種類があります。なかでも外壁タイルは耐久性や防汚性に優れた外壁材として知られますが、一方で価格が高いという話を耳にしたことがあるかもしれません。
たしかに、外壁タイルはサイディングに比べてイニシャルコスト(初期費用)が高くなる傾向にあります。しかし、一方で外壁タイルには多くのメリットがあり、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れた外壁材であるといえます。
この記事では、外壁タイルは費用がかかるとされる理由を解説。併せて、外壁タイルを採用するメリットや注意点も紹介します。家づくりでどんな外壁材を採用するかを検討中の方はぜひ参考にしてください。
「外壁タイルは価格が高い」といわれる理由
住宅に用いられる外壁材にはさまざまな種類があります。使用する素材によって費用はまちまちですが、なかでも外壁タイルは高コストといわれます。
外壁タイルはなぜ費用が高いとされるのか理由を確かめていきましょう。
サイディングに比べて初期費用が高い外壁タイル
外壁タイルが高いといわれるのは、一般的に普及しているサイディングなどの外壁材に比べて、初期費用が高くなる傾向にあるためです。サイディング、モルタルと価格の目安を比較してみましょう。
外壁タイルは1枚ずつ職人が貼り付けて施工するため、材料費だけでなく施工費も高くなりやすいのが実情です。その結果、上記のように初期費用がサイディングの2〜4倍になることもあります。
長期的なコストパフォーマンスが優秀な外壁タイル
外壁タイルは「メンテナンスフリー」といわれることがあるほど、メンテナンス性に優れた外壁材。長期的な目線で見ると、むしろコストパフォーマンスの高い外壁材といえます。
窯業系サイディング、金属系サイディングと外壁タイルのメンテナンスコストを比較してみましょう。
まず、サイディングは多くの場合、表面を塗装でコーティングしています。経年によって塗装が剥がれてくるため、定期的に塗り替えなければなりません。外壁塗装と併せて、目地を埋めるシーリング材の補修も行います。
メンテナンスの頻度は窯業系サイディングで10年に1回程度、金属系サイディングで10〜15年に1回程度です。メンテナンス1回あたりの費用は100〜150万円程度が相場とされます。
一方、外壁タイルは衝撃や汚れに強い素材なので塗装が不要です。10年に1回程度のメンテナンスの内容は、表面洗浄や目地のシーリング材補修といったもの。費用は1回につき50〜60万円程度が目安です。
50年住み続けた場合のトータルコストを試算すると次のようになります。
● 業系サイディング : (100〜150万円)× 5回 = 500〜750万円
● 金属系サイディング : (100〜150万円)×(3〜5回)= 300〜750万円
● 外壁タイル : (50〜60万円)× 5回 = 250〜300万円
初期費用だけで比較すると価格が高いイメージのある外壁タイルですが、長く住み続けることを考えると、実は経済的な外壁材です。
他にもある!外壁タイルの3つのメリット
メンテナンス費も含めたトータルコストがリーズナブルなこと以外にも、外壁タイルにはメリットがあります。代表的なものを3つ紹介しましょう。
1. デザイン性が高く見た目に高級感がある
外壁タイルは種類が豊富で高いデザイン性を誇ります。ほかの外壁材が平面的なのに比べ、タイルは立体的な仕上がりが特徴です。
また、タイルは土や石などの自然素材から作られており、人工物では表現できない自然の重厚感や高級感があるのも魅力です。タイルにしか出せない唯一無二の味わいがあります。そのため、和風・洋風などのテイストを問わず、高品質なこだわりの住宅を実現できるでしょう。
2. 耐久性に優れており経年劣化しにくい
外壁タイルの耐久性の高さは特筆に値します。土や石などの自然素材を1,200℃以上の高温で焼き固めて生成するタイルは、非常に硬くて丈夫です。表面が硬いので傷付きにくく、適切なメンテナンスを行っていれば、素材そのものが経年劣化することはほぼありません。
先ほど紹介したとおり、下地や目地などタイル以外の部分では定期的なメンテナンスが必要ですが、タイルそのものは「メンテナンスフリー」といわれています。
メンテナンスコストを低く抑えられるのはもちろんのこと、新築時の美しい外観を長く維持できる点も外壁タイルの大きな魅力です。
3. 親水機能により汚れが自然に流れ落ちる
外壁タイルに期待できるもう一つのメリットが「親水機能」による効果です。
親水機能とは、空気中の水分がタイルの表面にある凹凸になじむことで、薄い水の膜を作り出す機能のこと。タイル表面には常に水の膜があるため、汚れが付着しても膜の上に浮いているような状態になります。汚れはタイルそのものに染み込むことなく、雨が降ると自然に洗い流されるのです。経年劣化しにくいうえに、汚れも残りにくいのでより長く美観を保てます。
自然の雨だけでは落ちにくいホコリやコケなどの汚れは、10年に1回程度、高圧洗浄で表面を洗い流せば大丈夫。再び新築時のような美観を取り戻せます。
外壁タイルでチェックしておくべき注意点
魅力の多い外壁タイルですが、外壁に採用する際にチェックしておくべき注意点があります。以下に紹介するポイントもしっかり理解したうえで選ぶようにしましょう。
完全な「メンテナンスフリー」ではない
タイルそのものは経年劣化がほぼないため、しばしば耳にする「メンテナンスフリー」といっても過言ではありません。
しかし、繰り返し説明しているように、下地や目地などのタイル本体以外の部分には、定期的なメンテナンスが欠かせません。加えて、親水機能に任せるだけでは落ちにくい表面の汚れも定期的に洗浄するのがおすすめです。
こうしたメンテナンスを適切に施すことで、タイルの耐用年数を長くできます。素材そのものの「メンテナンスフリー」を叶えるには、これらのメンテナンスが重要です。
適切に施工しないと落下する可能性がある
外壁タイルは1枚ずつ貼り付けて施工するため、接着がしっかりしていないと完成後に剥がれ落ちてしまうリスクがあります。もし高い部分のタイルが剥がれて前面道路に落下するようなことがあれば、通行人にケガを負わせる危険もあるでしょう。
また、接着が弱いと地震の揺れによってタイルが落下することも考えられます。2024年1月1日の地震では、能登半島を中心に家屋の甚大な被害が発生しました。住宅の耐震性を確保するためにも、適切な施工によりタイルをしっかり貼り付ける必要があります。
外壁材をタイルに用いるときは、施工の質が安全性や耐震性を大きく左右することを忘れないようにしましょう。
外壁タイルの施工実績が豊富な会社に依頼する
広く普及しているサイディング外壁は、サイディングボードと呼ばれるパネルを張り合わせていくだけで簡単に施工できます。それに対し、タイルは1枚ずつ丁寧に貼っていかなければならず、施工には高い技術力が必要です。
前述のとおり、施工が適切でないとタイルの剥落や浮きの原因となり、思わぬ被害をもたらすリスクがあります。
外壁タイルの家づくりをおすすめしたい方の特徴
タイルはほかの外壁材に比べて初期費用こそ高いものの、長期的に見れば経済的で長持ちする外壁材です。適切な方法で施工、メンテナンスを行えば、新築時の美しい外観を長く保つことができるでしょう。
こうしたポイントを踏まえると、次のような考え方や特徴を持つ方は外壁タイルの家づくりがおすすめです。
● 念願のマイホームに長く住み続けたいと考えている方
● マイホームを子どもや孫の代まで引き継いでいきたいと考えている方
● こだわりのマイホームの美観を長く保ちたい方
また、将来にわたってメンテナンスの手間やコストを抑えられるため、「小さな子どもがいる」「近いうちに定年を迎える」など収支の変動をともなうライフステージの変化が想定される方も、外壁タイルの採用を検討するとよいでしょう。
まとめ
外壁タイルはイニシャルコスト(初期費用)こそ高いものの、メンテナンスコストはほかの外壁材に比べてリーズナブルです。大切なマイホームに長く住み続けたいなら、外壁タイルの家づくりを検討してみてはいかがでしょうか。
クレバリーホームの家は、独自開発のオリジナルタイル「クレタイル」を標準仕様としています。クレタイルは汚れや傷に強く、乾式方法と呼ばれる施工方法により剥落のリスクも大幅に軽減。その上、目地がないのでシーリング材の補修も不要であり、メンテナンスフリーに限りなく近いのも魅力です。
外壁タイルの家づくりに興味がある方は、高い技術と豊富な実績を誇るクレバリーホーム淡路店までぜひご相談ください。
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