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2023/9/28
外壁タイルに塗装やメンテナンスは必要?塗装不要のメリットや長持ちさせる方法、外壁塗装の費用も解説
外壁タイルに塗装は必要ない理由
タイルそのものの耐久性が高いため
外壁タイルそのものは、石や土を焼き固めて作られます。雨水を吸わない「親水性」を持ち、紫外線などによる劣化や退色もほとんど発生しない素材であることが特徴です。そのため耐久性が非常に高く、ほとんど劣化しません。タイルの表面に汚れが付いても雨水で洗い流され、気になるコケなどが生えてしまっても高圧洗浄で簡単に落とせます。こうした防汚性や防水性の高さが魅力なのです。
一方でサイディングやモルタルといった他の外壁材は、経年や紫外線によって素材そのものや塗装が劣化していきます。そのため、外壁としての機能性を保つために定期的な外壁塗装が必要です。
まとめると、外壁タイルは他の外壁材と違って劣化がほとんどありません。そのため、塗装が不要で、コストが安く済むメリットがあります。
元の状態に戻せないため
外壁タイルを塗装する場合の費用
もちろん、塗装の必要がないとはいえ「リフォームの機会に外壁の見た目を変えたい」といったときには、外壁タイルを塗装する選択肢もあります。外壁タイルを塗装する場合の費用相場は「外壁面積200㎡(平方メートル)の場合で約100万~140万円」です。塗料の単価だけでは、種類や耐久性によって変動しますが、一般に「2,300~4,000円/㎡」といわれています。
外壁タイルは外壁材としての性質が、サイディングやモルタルなどと異なるため、DIYで塗装するのはおすすめできません。外壁タイルの塗装を検討する場合は、知識や経験のある専門業者へ依頼するのがよいでしょう。業者によって対応や費用が異なるため、無料で見積もりを依頼して比較検討することをおすすめします。
外壁タイルにはメンテナンスが必要!主なメンテナンス方法を解説
外壁タイルは基本的に塗装が不要ですが、タイミングに応じたメンテナンスは必要です。タイルの素材そのものは劣化しないものの、外壁タイルの施工工事に必要な目地やシーリングなどの材料は経年により劣化していくからです。
目地やシーリングといった材料の耐用年数は、10年前後が目安とされています。屋根などのメンテナンスが必要な箇所とともに、外壁タイルも定期的にチェックすることがおすすめです。定期的にメンテナンスをすることで、外壁タイルの美しさや機能性を保ちながら、より長く使い続けることができます。
ここからは、外壁タイルを長持ちさせる主なメンテナンス方法を解説します。
モルタルの目地や下地の補修
組み合わせた外壁タイル同士のすき間を埋める目地材や、タイルを貼り付ける下地によく使われるのが、モルタルです。モルタルは、年数が経つと細くなる「痩せ」が発生してしまいます。細くなったモルタルをそのまま放置していると直面するリスクが、浸水です。
モルタルが細くなって広がったすき間から、雨水などが入り込んでしまう可能性が高まります。一般にモルタルの耐用年数は10年ほどです。10年に一度のタイミングで目地や下地の補修をすることで、すき間からの浸水を防止し、外壁の耐用年数を伸ばせるはずです。
しかし、メンテナンスの時期を迎える前に、目地や下地のひび割れが発生することもあるでしょう。すでに目地のひび割れや痩せなどが発生している場合には、周辺の素材を全て撤去して詰め直します。ひび割れていたり痩せたりしていても、すぐに浸水などの問題が起きるわけではありません。しかし、異変を発見した場合は早めに点検やメンテナンスの依頼をすることをおすすめします。
コーキング打ち替え
タイル同士のすき間部分を埋めるコーキング材(シーリング材)にシリコンが使われている場合も、年数が経つにつれて痩せやひび割れが発生します。モルタル同様、10年に一度のタイミングでコーキングの打ち替えをすることで、外壁タイルの耐用年数を長くできます。
メンテナンスではまず、古いコーキング材を一度カッターなどで全て取り除きます。その上で、新しいものを打ち直す方法が一般的です。
タイルの交換
タイルそのものは耐久性が高く、耐用年数も非常に長い外壁材です。しかし、物理的な影響でタイルの剥がれや浮き・ひび割れが発生することがあります。例えば外壁タイルに車などをぶつけてしまった場合、タイルが大きな衝撃を受けてひび割れてしまうこともあるでしょう。
ひび割れなどの損傷を受けたタイルを放置しておくと、雨水が浸水するリスクが生まれます。タイルの機能性を保つには、割れたり剥がれたりした箇所に新たなタイルを貼り付けるとよいでしょう。
長持ちする外壁タイルの家づくりを実現するポイント
外壁タイルを施工するためにはそれに耐えうる頑丈な骨組み(構造躯体)が必要になるため、外壁タイルの家づくりを検討する際は、技術力が高く、施工実績のあるハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。建てる住宅会社の技術力や施工方法によって、耐久性やメンテナンス費用が大きく左右されてしまうからです。デザインや価格だけでなく、外壁の耐用年数を伸ばす構造や施工方法を取り入れているかについても注目して会社選びをしてください。
独自の技術力を持つハウスメーカーを選べば、より強固で、メンテナンスコストも抑えられる家づくりが可能となります。外壁タイルに関して過去の施工事例などを公表しているハウスメーカーを選びましょう。