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2023/2/28

外壁タイルの種類完全ガイド!材質・サイズ・貼り方を一覧で解説

耐久性の高さと高級感から人気の外壁タイルには、いくつか種類があるのをご存じでしょうか。せっかく外壁タイルを貼るなら、その違いを知り、自分たちにぴったりの種類を選びたいところです。

今回は外壁タイルを検討中の方に向けて、タイルの素地とサイズ、工法の種類をわかりやすく解説します。読んでいただくと、自分たちに最適なタイルが選べるようになります。

素地(材質)の種類

はじめにタイルの素地(材質)の代表的な種類をご紹介します。素地はタイル選びの基本であり、知っておくと屋外で使う外壁にはどの種類が適しているかがわかります。

※現在タイルの種類は、JIS(日本産業規格)の改正によりⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類という分類に変更されています。しかしお客様にもわかりやすいよう、ここでは旧来の陶器質・せっ器質・磁器質という3つの分類でご紹介します。

陶器質タイル

陶器質タイルは、約1,000度前後で焼いて作るタイルです。他の2種類より低い温度で焼くため、発色の良いさまざまな色彩のタイルを作れます。

注意したいのは、材質が水を吸い込む割合を示す吸水率が、50%以下と他のタイルに比べ高めな点です。そのため屋外や水を扱う場所のまわりに貼るのには適さず、屋内の壁に貼る使い方が主流になっています。

せっ器質タイル

せっ器質タイルは約1,200°前後と陶器質タイルより高温で焼くため、硬く丈夫なタイルになっています。そのため屋内の壁だけでなく、床にも使うことができます。また釉薬をかけて焼いたツヤのあるものから、釉薬を使わず素焼きのように仕上げたものまで、さまざまな質感から選べる良さもあります。

ただし吸水率は10%以下と次に紹介する磁器質タイルより高めで、屋外や水がかかる場所に使う場合は慎重に製品を選ぶ必要があります。

磁器質タイル

磁器質タイルは約1,200〜1,350°と高温で焼くため、せっ器質タイルよりさらに丈夫になっています。耐衝撃性や耐摩耗性にも優れ、さらに吸水率は3%以下と非常に水を吸いにくくなっています。このため屋内の内装はもちろん、水回りの周囲や屋外の壁や床などにも使えます。

デザイン面ではせっ器質と同じく、釉薬を使わず素焼きのような質感にしたりツヤを出したり、天然石のような自然の風合いにしたりなど、さまざまな仕上げが可能です。

サイズの種類

続いて外壁タイルでよく見られる、サイズの種類をご紹介します。タイルのサイズは家の外観デザインに影響するため、代表的な種類だけでも知っておくことをおすすめします。

二丁掛タイル

二丁掛は227mm×60mmと積みレンガを元にした大きさで、外壁タイルの中でもスタンダードなサイズです。本物のレンガを積んだような外観になるため、シックで重厚感のあるデザインにしたい方におすすめです。他に高さが1.5倍の3丁掛タイル、2倍の4丁掛タイルなど、ボリューム感を増したバリエーションがあります。

50角タイル

モザイク調の外観によく使われるのが50角タイルです。1枚が50mm×50mm(50mmは目地を含めた寸法。タイルのみでは45mm×45mm)と小ぶりなので、シンプルでモダンなデザインの住まいによくマッチします。また白やライトグレーなど馴染みの良い色を選び、他のタイルと組み合わせて貼るのもおすすめです。

45二丁タイル

45二丁タイルとは、先ほどの50角タイルの目地を抜いたサイズ、つまり45mmを2枚並べたという意味です。二丁掛と50角タイルの中間とも言えるデザインで、積みレンガのシックな雰囲気と50角のモダンなテイストが同居した雰囲気になります。他に45二丁の派生形で、50角タイルを3枚並べた45三丁タイルや、4枚並べた45四丁タイルもあります。

ボーダータイル

ボーダータイルは227mm×30mmと細身で、シャープなイメージの建物に最適なサイズです。白系や明るいグレーを使えばモダンなテイストに、ブラウン系など落ち着いた色を選べばシックな雰囲気の外観になります。またブラックやダークブラウンを使って、重厚なデザインの建物にすることもできます。

工法(貼り方)の種類

外壁タイルを貼る工法には、乾式と湿式の2種類があります。それぞれ特徴が異なるため、依頼する住宅会社はどちらの工法で貼るのか確かめるようにしましょう。

乾式工法

乾式工法は、下地パネルの上に接着剤でタイルを貼る工法です。近年接着剤の技術革新が進み、接着力や耐久性が高まったことで剥離の心配がほとんどなくなりました。湿式に比べ施工が容易なこともあり、現在は住宅のタイル貼りで主流の工法になっています。

湿式工法

湿式工法は、セメントと水と砂を混ぜたモルタルを使って下地にタイルを貼る工法です。基本的に手作業によって現場で貼ることが多く、施工する職人さんの腕の良し悪しが出やすい工法です。また施工の時間もかかることから、現在では採用されることが減ってきています。

まとめ

外壁タイルは耐久性が高く、さらに高級感もあることから人気の外壁材になっています。しかし同じタイルでもいくつかの種類があり、その違いをよく理解したうえで選ぶようにすると、さらにタイルの良さを活かした家づくりができるでしょう。
クレバリーホームでは、さまざまな種類の外壁タイルのサンプルや、施工事例などをご覧いただけるよう準備しております。タイルを使った家づくりにご興味のある方は、ぜひお近くのモデルハウスに足をお運びください。

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